2016-02-06 淡雪 詩 あれからもう 何年になるかな 未だに 君に向き合うことができなくて 僕はここで どこにも行くことのない 詩(うた)を詠っているよ 言葉を集めて 空に放った たぶん、 君には届かないだろう でもね あの空のどこかで きっと誰かが見ているよ 行き場のないこの詩と 君の笑顔を 本当は 心のどこかで願ってる 言の葉が ふわり 風に乗って 君の手のひらに 包まれる日が来ることを あの花の 綿毛のように ――さよなら。